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塾の詰め込み英語指導でも成績は上がる:英会話教育の基礎(5)

塾に行ったら成績が上がるか。

以前に、「分からせてあげれば、成績は上がる」という話をした。今回は、それとは違う成績の上げ方がある。それを説明しよう。

今度は英語の話。 筆者のやっていた塾で、ある年、実験的に中学3年生で英検の3級を目標にして指導してみた。

で、結論を言えば、やり方によってはほとんどの子どもに英検3級をとらせることができるんだ。

やり方は簡単。学校の教科書を徹底的に暗記させるだけ。実際にそれで英検3級までほとんどの子どもが受かっていた。

「暗記?、え、それって辛くない?」という声が聞こえそうだが、これもやり方によっては楽しくなるんだな。

小生がやった方法は、「早読み競争」 教科書の読み方を全員で何回かやった後、1ページ何秒で読めるか競争をさせる。一人一人ね。(10人くらいの塾だからできることだけど)

ストップウォッチを準備して、「よーい、ドン」とやるわけだ。

子どもは必死になって読む。理由がある。他の子と競争するからだ。「おーし、○○秒!、クラス新記録!」とやるわけ。

何回も練習すれば、ま、たいていの子どもは早くなる。どうしても遅い子には「おおっ、さっきよりも○○秒短縮~!」とやる。

読み方の速さの競争なんてそれほど苦しくないし、練習すれば目に見えて効果が出るから楽しい。だから、一生懸命がんばる。

その後に今度は書き取りの練習をする。日本語が書いてある下に、その英文を書いていくわけだ。

なにしろ、さっき、さんざん読んだ後だから、すごく楽だ。ほとんどの子どもが完全に書けるようになる。

こうやって、単語と文をセットにして覚える。これで、英語はほとんど分かってくる。

で、次に文法をやる。 その場合も、きわめて明瞭に分類して、定型的にパターン練習をする。ここは、文章が覚えてあれば理解は簡単だ。 

文法理解のための系統だてて、感覚的に解ける練習問題が作ってあるので、子どもたちは感覚的にパターンを覚えていく。

で、最後に試験対策だ。これは、英検受験の直前にやる。受験申込書を出して戻ってくるくらいが最善。これが一つのコツ。直前で、しかも受検票をみると緊張感と意欲が高まるのだ。学習に取り組みやすい環境ができる。

もう、ここまでやってある子どもたちはかなり自信をつけているので、最後の対策も、大切なポイントを説明して、「これは重要だよ、覚えておけば合格するよ」と言われると、受かりたいからがんばってしまう。

ここでやるのは、出やすい単語や連語だ。「出やすいよ」と言うだけで、「覚える!」となる。

以上、口出まかせ、思いつきの指導法ではないんだ。実際に実験的にやった方法なんだ。 残念ながら研究というほど厳密な指導ではないので学会などで発表はしなかったけれど、かなり徹底的に統制した指導だったし、効果はあがった。何しろほとんどの生徒が中学卒業までに3級を取ったのだから。

でも、だね。 それでも、私は「塾に行って成績が上がる」という考えに疑問があるんだな。

それについては、次回 (なんだかドラマの山場でコマーシャルを入れるテレビみたいですみません)

あ、忘れた。オンライン英会話スクールの効果はちょっと違う。上の考え方も取り入れてあるんだけれど、ぎゅうぎゅう詰めのやり方ではなく、じわっとしみ込む形のレッスンにしてあるので、一気には力が付かないけれど、きっちり力がついていく。(少なくともそうなるように、教材、指導法を改訂、工夫し続けている)

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