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6.72013
深い家族のつながり、家族が一番大切
「仕事よりも家庭が大事」ということで仕事を休むフィリピン人のことを日本人は「だめじゃん」と思う人が多いだろう。
でも、考え方なんだなぁ。実は、日本人は世界でもまれな「仕事中毒」なのだ。いや、平均労働時間やその他の統計では日本よりも長い国もあるし、韓国や中国ではもっともっと働く人も多い。
しかし、日本人の場合は、特に男は仕事をが生き甲斐、会社に所属する存在感が安心感、会社に忠誠を尽くして定年までしっかり働く...という人が結構多い(多かったと言うべきかな最近は変わってきたから) 「濡れ落ち葉」と言う言葉を知っていますか。定年後の日本人男性、会社の世界しか知らなかったのですることがなく家の中でうろうろ、公園でぼんやり...など、悲惨な姿を表す言葉だ。
その点、欧米人には、基本的に「家族があり」、「そのために働く」という発想があるわけで夏のバカンスなども長く、家族で長い旅に出る人も多い。しかし、日本人は休まない。夏休みを有給を使って2週間休む度胸は...あなたありますか。私は...ありません。 ま、商売柄、学生の来ない夏は出校せず自宅にいるけれど...文献調べや原稿書き、連絡などで結局仕事しているんだよねぇ。
ともあれ、仕事というか、会社をそれほど大切にする日本人には「家族のパーティがあるから、来週月曜日休みます」というフィリピン人の考え方は信じられない。(フルタイムの正規社員はさすがにこういうことは少ない。パートさんに多い) だけど...だね。それはそれですごくうらやましい。 筆者には。
で、日曜日など、基本的に家族で行動する、家族で集まってぺちゃくちゃおしゃべりをするのが一番幸せ...とのこと。何かあれば家族でレストランに行き昼食を楽しむ。家族全員の誕生日はすべてパーティの日、いとこやおじさんなども集まって...うーん、日本とは違うなぁ。 金曜日に帰宅する教員が、”Good night, sir. Have a nice weekend with your family.” などとメッセージを送ってくる...うーん、違うなぁ。 日本では、日曜日も家族はそれぞれが行動することが多い。
もちろん日本人の親子だって家族で楽しむことはあるだろうし、特に子どもが小さいときには家族で出かけることも多いだろう。しかし、フィリピン人の場合、その熱い親子関係が...だんだん薄くなるのだろうけれど...成人になっても続いているんだよなあ。
ASET School の20代の教員で、帰りが遅いのは危ないのでオフィスに泊まって、次の日の朝家に帰る教員が何人かいる。それが、いろいろあって家に帰れないことが続くと家から「帰っておいで」と連絡が入るんだ。「あなたがいないと寂しいから」と...ね。 うーん...うちの教員が特別なのかも知れないけど...とにかく親子(母子?...シングルマザーが多いので)関係が密だ。
今日も、用事があって連絡したら、担当の教員がskypeのメッセージにすぐに返事くれなかった。ま、席を外しているのだろうと放っておいたら、しばらくして返事が来た。それが次の文。
Sorry my mother just arrived.
She brought me some food and clothes.
この教員は年は言えないが17歳とか18歳の女の子ではない。もう中年が目の前...という年齢なのに、親がオフィスに泊まるための衣服や夕食などを持ってきてくれたり、誕生日には父親、母親揃ってケーキなど持って、仕事の合間に誕生祝いをしてくれる。 うーん。 ま、これは、当スクールのように小さい事業所、泊まりのある事業所だからの話ではあるのだが。
だから、「娘の誕生日だから休みます」と聞いて、日本人的感覚からは、「なんて無責任な」「フィリピン人はだめだ」などと考えてしまう...のだが。
どうなんだろう。日本人の考え方が正しい...のだろうか。時々、こんな親子関係、家庭環境ががうらやましい気もするんだ。
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