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6.52013
仕事よりも家族が大事
オンライン英会話を受けることで、それまでフィリピン人に偏見が無かった人が偏見を持つようになった...これはあり得る。
ASET School では、教員のレッスン開始時間については厳しく注文をつけている。だから、ほとんどの教員がオンタイムでレッスンを開始している。このことは、受講生のみなさんにレッスン後、「教員評価ボード」を送って、教員の態度をチェックしているから間違いない。たまに遅れても5分程度の遅れが月に1回あるかどうかだ。
もう一つ、レッスンをスキップしたり、連絡が遅れたりするだけではなく仕事自体を休んでしまう教員もいる。これも、「フィリピン人は当てにならない」というイメージを創り出してしまう。
ASET School の場合は、休む時には1週間前までに連絡するように厳しく言ってあるので、ま、それほど休みもないし、他の教員がカバーして、代理レッスンを実施している。受講生さんの不満は少ないだろう。
しかし、それにしても実に気楽に休む。「フィリピン人の先生」の項で書いたから、ここでは詳しく述べないが...前の週の土曜日に、その日レッスンを4コマ担当していた教員が休んだ...それも、その日の夕方突然連絡が入って...
理由は...? 「娘の誕生日祝いの料理を作らなければならないから」とのこと。うーむ、である。 プライベートなことなので詳しくは言えないが、彼女は一人で子育てをしている。だから、子どもの誕生日は最大限楽しくしてあげたい...と。 ちなみに、子どもは複数いて、10代から20代...
良いお母さんだねぇ。本当に...かな?
仕事はどうするんですか、仕事は。その日は4人がレッスンを予約しているんですよ。ASET School から、仕事の分の給料はもらっているんですよ。
ま、アルバイトだから...責任感が薄いんだろう...と言ってもいいのだけれど、そして、レッスンのうまい教員に辞めて欲しくない気の小さい上司(私です、はい)がきっちり叱らないからいけないのだろうけれど...こういったことが、フィリピンでは結構ある。
マネージャークラスなどポジションが高ければ高いだけ、仕事に対してもきちんとしているのだけれど...パートの社員は、仕事よりも家庭...と言う意識が強い。(フィリピン人の名誉のために付け加えると、仕事休んでまで家族のパーティを優先するというフィリピン人は少ない。先の教員は、その数少ないフィリピン人の一人)
日本人だったら、何とか仕事に影響しないように工夫する。やむを得なければ上司に相談して、許可を取って...と。 実に日本人はきちんとしている。と言うか、「家庭を顧みず働く」社員が普通の国だ。会社第一、上司に言われたら断れない国なのだ。残業当たり前の国だから仕事を休むなんてとんでもない。そんな国だから、何とか工夫して休まないようにする。
休むまで行かなくとも、「今日は息子の誕生日パーティをやりますから、30分、早退します」なんて会社員は、まずいないだろう。「デートがありますから、残業はできません」という若い人もほとんどいないだろう。家庭より仕事優先の国だ。
こう言った日本人の感覚が...また、フィリピン人に対する偏見を助長するんだなぁ。「責任感が薄い」...とね。うん、仕事中毒の日本人から見れば、確かに責任感が薄い...と感じるのだ。でも、世界を見渡すと、日本人の仕事に対する忠誠心の方が珍しいんだよね。
だから、「フィリピン人だから...」という考え方は間違っているのだけれど...たいていの日本人はそう考えてしまう。
筆者の場合も、まじめなフィリピン人が多いということを十分承知している。...でも、つい、「やはり..」と考えてしまうことがある。自戒しなければいけないね。
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