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超初心者、中学生の英会話(3) 役立つ表現をどんどん暗記?

役立つ表現を次々と覚えて行けば、英会話は出来るようになる...かな?

ま、それでも英会話はできるようになるけれど、いかにも効率が悪い。

赤ちゃんの言葉の学習方法や外国人で日本語を覚える人の学習方法はこのやり方だ。特に、日本に来る外国人の勉強法はこのパターンが多い。聞いた日本語を片端から覚えて、彼らは日本語をマスターしていく。彼らは、日本人が文法学習をやっているのを見て、「そんな勉強方法では言葉はしゃべれるようにならない」と批判し、「すぐ使える言い方をどんどん覚えるのが一番良い」と主張する。

実は、これは英語教育における「コミュニカティブ・アプローチ」という方法の考え方で、実際に効果がある方法だ。外国人が、特に学校に通わなくとも生活の中でその国の言葉を覚え、使えるようになっていくことからも、このやり方の効果が分かる。

おお、それでは、どんどん覚えて行けば良いのだ! と結論を出すのは...ちょっと早い。

確かに自分の生活の中で使う、あるいは、他人と話し合う中で使う言葉はその人にとって必要であり、役立つ表現だ。それだけに覚えやすいし忘れにくい。

おお、やっぱり。この方法は優れている! ...かな?

実は、この方法は、次のような条件の時に有効なのだ。

・その言葉を本当に必要な状況があること

 日本に来た外国人の場合、買い物をするにしても、道をたずねるにしても日本語でないと通じない。買い物をする、あるいは電車に乗る...その時に日本語でたずねなければ教えてもらえない...それは必死になりますわねえ... こういう状況だと、この学習方法は有効なのだ。

・その言葉を使う場面がたくさんあること

 生活していくためには、日本語を使うしかない。そこで、覚えた表現を使う機会がたくさん発生する。「~はどこですか」という表現を覚えたとすると、これをいろいろな場面で使う。「新宿駅はどこですか」、「町田駅はどこですか」、「スーパーマーケットはどこですか」などなど... そりゃあ覚えますわねぇ...こう言う状況だと、この学習方法は有効なのだ。

 この「役立つ表現」を次々と覚える学習方法は、だから、「あまり必要ではない」、「使う機会が少ない」状況ではそれほど効果がない...と筆者は考えている。

 コミュニカティブ・アプローチで英会話をやる。たとえば、ロールプレイング(参加者が役割分担して劇などを行い、言葉や仕草を学習する方法)などが行われ、実際に使えそうな表現を覚える。しかし、そこで覚えた英語の表現などは、実際の自分の生活では「あまり必要ではない」し、日本国内での生活では「使う機会が少ない」...その結果、段々と忘れてしまう。つまり、「積み重ならない」のだ。

 それに、もう一つ、超初心者や中学生の場合は特有の問題がある。それは、英語の背景知識がほとんどないので、そもそも「ロールプレイング」が成り立たないのだ。いや、決まったセリフを覚えてやる「劇」のようなものならできるが、それだと、その言葉だけは覚えても、実際の場面で応用が利かないのだ。

 例を挙げよう。次のスワヒリ語の対話文を覚えてロールプレイングをしたとしましょう。

  A:  Habari. Unatoka nchi gani?   Hello, where do you come from?

  B:  Mimi ninatoka Japani.      I come from Japan.

  A: Ala!  Wewe ni Mjapani.     Oh, you are a Japanese.

  B: Ndiyo mimi ni Mjapani.     Yes, I am a Japanese.

はい、これを覚えましたか? ... で、質問。このスワヒリ語、どこで使いますか、「私」ではなく「私たち」だったら言い方をどう変えますか。いつまで覚えていられますか...

これで分かるように、ロールプレイングだと、いかにも会話をしているようで、そして、実際に役立つように見えて...すぐにアフリカ・ケニアに行くとか、ケニア人の知人がいるとか...そういう状況がない限り...忘れてしまうのだ。 応用が利かないし、積み重ならないのだ。

では、超初心者、中学生の英会話の指導は?  次回...(バラエティー番組のコマーシャルのようで...スミマセン (^-^;

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