ブログ

超初心者、中学生の英会話(5) 枠組み? どうやって?

「日常生活で役立つ表現」を丸暗記する勉強法について、筆者はあまり賛成ではない。

「賛成ではない」なんて曖昧な言い方をしたけれど、その理由は...その勉強法も無駄ではないんからなんだ。例えば、筆者が昨年覚えた文章がある。

“Sleep tight. Don’t let the bedbugs bite.” ...分かりますか。これ。 「しっかり寝るのよ。ベッド虫に噛まれないようにね」...は? ベッド虫に噛まれないように...? どういう意味だ?

bedbugというのは、トコジラミとかナンキンムシと言う、ベッドなどにいて人の血を吸う虫のことだ。最近は、先進国ではほとんどいないけれど。

で、これは「ゆっくりお休み」という意味で、ま、なかなか印象的な表現だ。 筆者は、英会話教員との連絡で skype でよくチャットするが、その日の最終連絡の時に、ひょっとこの表現を使う。 すると、教員はにやりと(したかどうか...)、笑いマークを送ってきたりする。タイプチャットを、機械的ではなく人間的にするのには役立っている。

ただし、これも、使えるのはせいぜい1,2回だ。何回も使うと...「また、うちのボス、笑わせようとして無理してる...」と、しょうがないから適当に笑いマークを送ってくる...あぁ、つまらん。

だから、文章の丸暗記が意味がないとは言えないけれど、「英会話」の勉強法としては効果が低いと思う。滅多に使わないような文をたくさん覚えても、使える場面は限られているし、あまり応用も利かない。それでいて、使わないでいると忘れていく。

では、どうするか.....だ。

筆者は、文を作る決まりを徹底して覚えるのが有効だと考えている。

たとえて言えば、家の枠組みをきっちり作っておくことだ。そうすれば、その枠組みに自分の好みの壁紙を貼ったり、好みの形の窓枠やカーテンを取り付けたりすることで、バラエティーに富んだ家ができる。

同様に、文を作る枠組み、決まりをしっかり覚えていれば、その決まりに従って単語を並べれば文ができてしまう。しかも、その単語の入れ替えで、大げさに言えば無限の表現ができるのだ。

ただし、問題がある。次のような反論が予想される。「現在の日本の中学校・高校で、文の決まり(いわゆる「文法」)を徹底して勉強しているけれど、日本人はほとんど英語が話せないじゃないか」というものだ。

それについて、筆者は、「それは、文法を『紙の上で』、『知識』として勉強するから話せないのだ」と反論したい。

我々が言葉をしゃべる時、脳は単語をつなぎ合わせて文にしている。決して決まり文句だけをいい加減に並べているのではない。文全体の構成から、細部の組み合わせまで、脳は、決まりに従って実行している...話が難しくなった...例をあげましょう。

「彼は、海で泳いでいた」という日本文を英文に直そう。この程度の文だったら、多くの方は ”He was swimming in the sea.” という文を思いつくだろう。これは、「過去進行形」という文だ。ま、そんな固い言葉はどうでもいい。ともかく、ここにはいくつかの文のきまりがある。

 進行形は “is, am, are” などの be動詞と一般動詞に “-ing” を付けた形にする。

 これは過去形だから、 “is, am, are” などは、”was, were”になる。

 「海で」という場所を表す前置詞の句は、文の最後につける

 「~で」という表現は、”in” と言う前置詞を使う。この後に続く場所を表す単語には”the”をつける

などなどだ。こんな決まりが含まれている。で、脳は、意識できないが、この文を作る時にこの決まりに従って文を構成しているのだ。

「次々と役立つ文を覚える」勉強法でも、長い間さまざまな文を暗記している内に、次第にこの決まりが脳内で仕組みとして作り上げられて、それが文を作り出すとき働くのだ。決して覚えた文をそのまま使っているのではないのだ。(ま、覚えたままの文を使うことも結構ある。先に挙げた「ナンキンムシに噛まれないようにね」などの決まり文句は、暗記したまま使う)

 

つまり、どんな勉強法であっても、最終的には、「文を組み立てる決まり」を頭の中で作られて、それを元に英文を作り出し、話していると筆者は考えている。(この辺り、認知心理学の「スキーマ」とか「スクリプト」なんて理論、人工知能研究で考えられている知識の構造などと関係があるのだけれど...難し過ぎるので、省略。ごく簡単に説明しています)

ともあれ、こういった決まりは、脳内に構築されるとなかなか消えないことが知られている。個々の言葉の知識と違って、長い間忘れずに残るのだ。

だったら...と飛躍して、「その決まりを最初から脳の中に作り込んでしまえば良い」と言うことになる。これが筆者の考え方だ。

しかし、先に見たように、「日本人は学校で6年間も英語を勉強し、文の決まり(文法)はたっぷり勉強しているのに話せないじゃないか」という批判がある。

その理由は、筆者は、日本の学校の勉強の特徴にあると考える。日本の学校の文法学習は「文を解釈するための文法利用訓練」あり、「文を作り出すための文法利用訓練」ではない。しかも、受験がからむために、会話ではほとんど出てこないような微細な知識(仮定法におけるwouldの用法などなど)まで取り上げ、会話への応用をまったく考慮していない訓練を行っているからだと考えている。

では、どうやったら良いか。その解決の試みが筆者の主催する英会話スクールの教材であり教員の研修なんだ。

この辺り、企業秘密に属するので詳細は書きませんが、会話を生かす文法の学習...と言う事だ。それによって、最も効率良く英会話が習得できると考えている。

さて、「超初心者、中学生の英会話」の項は、これで終わりにします。ちょっと曖昧な終わり方でしたが、当スクールの取り組みが一定の成果を上げ、より完全な方法にまとまったら、何らかの形で公表したいと思います。

次のブログは内容は、「中学生、初心者のための文法教室」とか、「英会話学習の参考になるイディオム集」、「使える対話集」といったものを考えています。どうぞお楽しみに、m(_ _)m ...って、楽しみにする人なんか居るのか? (^-^;

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

体験レッスン開講中

さっそく試してみる

お問い合わせ

無料体験レッスンやご不明な点など、お気軽にお問い合わせください!

ページ上部へ戻る