ブログ

一卵性双生児は、異なった環境で育ってもそっくりになる

さて、遺伝の話しの続きだが、今回はちょっと筋を変えて実例を挙げて考えよう。(理屈ばかりでは退屈なのでね)

一卵性双生児という兄弟がいる。みなさんも会ったことがあるだろう。普通の兄弟だと、どんなによく似ていてもはっきり別人だと分かるのだが、一卵性双生児は違う。とにかくそっくりなのだ。アメリカで「双生児コンテスト」なるものがあって(正式な名前は知らない)、テレビでみたことがある。感想を一言で言えば「ぶったまげた」だね。

コンテストのために練習したり、服装や化粧、髪型などそろえたりするのだろうが、もう言葉が出ないほどそっくり!

特に印象に残っているのが、石垣に腰掛けてガムを噛んでいた17,8才の男の兄弟。腕の位置、足の組み方、ガムの噛み方までそっくり。しかも、何とガムを噛む早さも一緒! あごの動きがシンクロしているんだよ。 ま、練習くらいはしたのだろうけれど。たまげたね。

こんなに似る理由は言うまでもなく遺伝子の仕業。つまり、遺伝子がまったく同じだからだ。

で、すごく重要なことは、こういった「類似性」、つまり似ていることが環境の影響ではないことだ。

これは、異なった環境で育った一卵双生児を比較する多数の研究(双生児法と呼ばれる)で明らかになった現象であり、ある程度確信を持って言える。

経済的に豊かな家庭と貧しい家庭、時には文化や生活習慣が全く異なった環境で育った双生児などを比較する。全く異なった環境で育ち、二人とも顔を合わせたこともないような場合でも、一卵性双生児はとてもよく似ている。極端な場合は、全く違った環境にも関わらず、行動の仕方、食べ物や衣服の好みなどほとんどの点でそっくり似てしまう。

「偶然の一致」ではとても説明できない。それこそ、何百もの事例があるのだから。

こういうことから、人の持つさまざまな特徴、性格や好み、行動傾向などは生まれ持った特性、つまり、遺伝子の影響によって決まる...と言ってしまって良いと思う。

ところが必ずしもそうではない場合も見られる。一卵性双生児であっても、かなり異なった顔つき、体格、性格などを持つ場合があるのだ。 語学の能力も通常はかなり似るのだけれど、全然違う場合がある。

なーんだ。 遺伝によって決まるなんて、言えないじゃないか...と突っ込みを入れてはいけない。一卵性双生児があまり似ない例については、最近それを説明できるような生理学的な研究が数多くされているんだ。

それについては、次回、詳しく述べよう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

体験レッスン開講中

さっそく試してみる

お問い合わせ

無料体験レッスンやご不明な点など、お気軽にお問い合わせください!

ページ上部へ戻る