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染色体の働きと環境の影響が個性を作る...?

前回までで、一人一人の染色体 ...それに含まれる遺伝子の組み合わせがいかに違うかわかっていただけたと思う。

このような染色体の違いが個性の違いを生む...ということは間違いない。親子であっても、兄弟であっても、多かれ少なかれ個性が異なる訳だ。 

ところで、話はそれるが、遺伝や環境が発達に及ぼす影響を調べる時、良く用いられる方法に、一卵性双生児を比べる方法がある。「双生児法」と呼ばれるものだが、これは、一卵性双生児が染色体の組み合わせがまったく同じであることを利用する。

一卵性双生児は、一つの卵子が精子と結合した後に二つの受精卵に分かれたもので、23対の染色体の組み合わせはまったく同じものだ。だから、染色体の特性によって決まるものは、まったく同じものになると考えられる。

そこで、さまざまな事情で別々の家庭に育った一卵性双生児を比べてみる。つまり、異なった環境で育った場合、どのような特徴を持った人に成長するか見るわけだ。

この場合、もし、育て方によって子どもの特徴(体格や知的能力、性格など)が変わるのなら、それは育て方、育った環境の影響と言うことになる。

逆に、育った環境が異なっていても、子どもの特徴が変わらないのであれば、それは、染色体の特性が成長に影響することを示すことになる。

と言うわけで、「遺伝」と「環境」の影響については、この遺伝子法による研究が数多く行われた。

で、その結論だが、一言で言えば「遺伝子の影響は特性によって異なるが、基本的な知的能力、基本的な運動能力の程度、特徴は、染色体上の遺伝子によってかなり決定される...と言うことであった。

ここで、何だか分かったような分からないようなところがあるんだが...気づきましたか。

それは、「基本的」というところなんだね。「基本的能力」「基本的特徴」というと分かったような気になるんだけれど、実は、あまり明確ではない。

ま、一般的には、知能指数とか気質(一番基本的な気分:気が早いとか、敏感さとか)などは、染色体上の特性(言い換えれば生まれつき)で決まるんだろうなというのは想像できる。

では、どこまで遺伝的なもので決まるのだろう。環境はどれくらい影響するのだろう。この辺りは、個人差(学力差や社会的成功・失敗)に関わるから、知りたいよね。

これは、難しいんだなぁ。双生児法も含めて山のごとくたくさんの研究がなされ、で、よく分からない...と言うか、いろいろな主張がなされていたのだ。

ところが、先に述べたような、神経心理学や遺伝学の発展で、何となく分かるような気分になってきた。(断定できないんです。すみません)

それに加えて、行動遺伝学の新しい展開もあって....ああ、めんどくさい、結論を言うと、「どうも人間の知的能力のかなりの部分、運動能力や性格などの相当の部分が遺伝によって決まる」のではないか。ということが言われ始めた。

と言うことは、個人差を決定するのは生得的な染色体の組み合わせと遺伝子であり、それが、また、個人の知的能力や行動特性(性格)など決定している...ということになる。

「遺伝子ばんざい」と言えそうな話なんだが...どうもしっくり行かない点があるね。 「知的能力」といい、「性格」と言い、どういうことを言っているのかが曖昧だからね。

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