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遺伝という現象の複雑さ、子どもは親とはとても異なっている。

神経生理学と遺伝子の関係については前回までに、とりあえず話した。分かってもらえれば良いが、説明した方は自信が無いんです。分かっていただけるように説明できたかどうか....

今回は、遺伝子がどのように伝えられるか。 「遺伝学」という分野の話。 あ、読み飛ばさないで...がんばって分かり易く書くから...

「遺伝」という言葉を聞くと、すぐに「親の特徴が子どもに伝えられること...」と考える人が多いと思う。ま、間違いではないんだが...実際の遺伝はそう簡単ではない。

遺伝情報を担っているのはDNAなんだけれど、そこから説明すると、話が大変なので...読み飛ばされて...でも、説明しないと説明が不十分になるなぁ...説明しましょう。

まず、はしごを想像して欲しい。木でできたはしごだ。2本の長い木の棒の間に、足をかける木の棒をたくさん打ち付けたもの。 これを長ーくし、ねじったような形をしてるのがDNAの二重鎖というやつだ。このはしごの横棒は4種類の塩基が2本つながってできている。 この横棒の並び方が重要で、これが、生物の持つさまざまな特徴を決めている。これが遺伝子の正体。

染色体はこのDNAがくにくにと折りたたまれて作られている。そして、この染色体が23対(同じ遺伝情報を持つ染色体が二本セットになった対:46本)で一つの細胞に収まっている。

ややこしいね。図があれば良いのだが、ごめんなさい。ここでは使えません。図を見たい方はご自身でネット上で見つけて下さい。

さて、この染色体、23対のそれぞれ一方は父親から、一本は母親からもらう。と言うと、半分は母親の特徴を継ぐんだな...と早合点しないで、ややこしいのだから。

まず、父親が持っている23対の染色体だが、全部2本ずつセットになっているのだけれど、一本は父親の父親、つまり、子どもから見たらおじいさんの染色体。もう一本は父親の母親、つまり、子どもから見たおばあさんの染色体だ。だから、父親が子どもに渡す染色体は、おじいさん譲りの染色体かもしれないし、おばあさんゆずりの染色体かもしれない。

母親が持っている染色体も同様だ。母親方のおじいさん、おばあさんから一本ずつもらう。だから、母親が子どもに渡す染色体は、おじいさん、おばあさんのどちらかだ。

だから、1対の染色体に限っても、子どもは4種類の染色体(父祖父、父祖母、母祖父、母祖母)の中から2本もらうわけだ。この2本の組み合わせは、(父祖父・母祖父)、(父祖父・母祖母)、(父祖母・母祖父)、(父祖母・母祖母)の4通り。 これが23対だと、4の23乗で、ざっと70兆通りの組み合わせができる。 ま、細かい計算は良いけれど、子どもがもらう染色体(遺伝子)の組み合わせは膨大になる。

さらにこれに加えて、染色体同士の一部を取り替える組み替えがあり、DNAのメチル化という現象があり、X染色体の不活性化など、さまざまな変化が生じる。

つまり、子どもが親からもらった染色体の組み合わせは、親の性質をそっくりそのまま受け継ぐと行った単純なものではなく、かなり異なった特性の組み合わせになったものを受け取るのだ。

このことは、まず強調しておきたい。子どもは親から受け継いだ染色体の段階で、もはや親とは異なった、独特の特性を持って存在することになる。これが、個人差のベースになる。

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