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オンライン英会話:英会話教員の資格は? 訓練は?

英会話の先生は、発音が良く、英語の知識をきちんと持っていることが必要だ。しかし、「とんでも先生」がいると言う話を良く聞く。なぜそうなるかというと、英会話の「先生」には、きちんとした基準がなく、どこでも、適当に採用しているからだ。いや、実際には、どの大学、英会話学校もそれなりの基準はあると思う。と言うか、教員採用時に、その教員のレベル判断はしていると思う。「欧米人なら誰でも良い」というスクールは、さすがに多くはないと思う。たいていの学校がそれなりの基準、中には厳しい基準で採用しているだろう。

ところが、だね。その基準が問題なんだ。たとえば、厳しい基準...と言うのはどんなものだろう、TOEIC900点以上とか、どこどこの認定機関が認定した「外国語としての英語をうんたらかんたら資格」とかのことだろうか。それで「教員として」資格があると言っていいのだろうか。

前にも述べたが、筆者は、我が日本国の教育を仕切っている文部科学省が定める資格、「教員免許状」を取得するための機関(大学、専門学校)で長年学生の指導に携わってきた。その目で英会話スクールの教員のレベルを見ると...うーんと考えてしまう。

その、「どこそこの認定機関」が発行する資格のための訓練時間はどのくらいだと思いますか。筆者がネットで調べた限りでは、ま、結構知られた資格で1ヶ月半程度。これは、一日8時間、週5日、6週間で240時間ということになる。おお、240時間も訓練を受けるのか、大したものじゃないか...と思いますか。

で、日本の教員養成課程では、最低3年、普通4年間かけて学生話訓練する。参考までに、日本の大学での英語教員免状取得に必要な単位を下に挙げておく。(九州のある外国語大学のホームぺージより引用、どこの大学でも似たようなもの)

履修すべき科目の区分    中学一種免許単位数 
文部科学省令で定める科目  8
教科に関する科目     22
教職に関する科目     33
教科又は教職に関する科目  8

この表によれば、中学校免許で71単位取得が必要だで、1単位は45分授業30回(実際上、90分x15回が多い。90分30回という科目もある)の授業で構成される。で、この数字で単純に計算すると、90分x15回x71単位=95,850分(1,598時間)もの勉強をする。この数字以外に、介護体験1週間とか、3週間の学校での実習が加わる。この4週間の実習は、8時間x5日x4週間=160時間となる。

いかがだろうか。いわゆる「認定機関」による「英語教員養成課程」やその認定のための訓練と言うのが、いかに短い時間で行われているか分かるだろう。もちろん、何も訓練を受けていない欧米人がいきなり、テキトーに英語を教えるよりはるかに良いのだが、そして、その訓練は「教え方」に特化していて、「~論」など、基礎的な内容を含んでいない実践的なものなのだが、6週間の訓練で十分...かな?

ま、それでも大学生のアルバイトによる日本の「塾」よりも、遙かに良いかな。(私も学生時代にアルバイトで塾講師や家庭教師をやっていたので、他人のことは言えないのだけれど) 大学生の「先生」の教え方なんて、自己流も良いところだ。したがって効果も知れている。学生時代の筆者は「この教え方で生徒は良く分かる」と、自信満々だったけれど、教員生活40年の今振り替えると...ははは、お恥ずかしい、いかに酷い指導をしていたことか... (^-^; 当時の生徒に謝りたいくらいだ...デ、カネカエセ ト イワレタラ …時効と言うことで... (^-^;

おっと脱線した。要するに、教育指導というのは、大変難しい活動なのですよ。はい。事実、大学の4年の正規の訓練をきっちり受けて教員になった学生が、すぐに指導ができるようになるかと言うと...これまた3年くらい経験しないと、まともに教えられるようにならない。

さらに、そういう経験を10年積んだら、上手に教えられるようになるかと言うと...それでも教え方の下手な先生はいるんだなぁ。実験指導教室で指導していた学生諸君や採用した指導教員(免許所持)と長年一緒に子どもの指導に当たっていたからよく分かる。

ここまで来ると、教員としての才能...と言う、解決しようのない壁にぶつかるんです。(この点では、一般の「英会話スクール」や個人で教室を開いている方の中にも、教員訓練の程度に関わらず、良い先生・指導のうまい先生、発音の良い先生というのはいらっしゃる)

以上、数回に分けて、「欧米人ネイティブ先生」について述べてきた。結論、英会話スクールの先生がネイティブの欧米人なら、正しい英語を正しく教えてもらえる...というのは、ほとんど迷信です。ハイ。

発音、知識、訓練、資格...など、うん、「先生」として十分なレベルの英会話の先生は多くはないだろうと思う。ただし、繰り返しになるが、あくまでも正規の教員免許養成課程を出た、公的な学校の先生と比較しての話。 それに、この分野の統計はなく、筆者が英語学校の関係者や受講者に聞いて推測しているだけで、確かな裏付けがあるわけでもない。 でも、実態はこんなものではないだろうか。

以上、長々と述べたが、ま、それでも実際に受講料の高い日本の英会話学校の先生は、そういった資格や能力のチェックがあって採用されているだろうからまだましだけれど、オンライン英会話スクールのフィリピン人先生の場合は研修などほとんどない。もちろん資格の要求などはない。応募してきた人で、よさそうならば適当に採用している会社が多い。オンライン英会話スクールの先生はレッスンをした数がすなわち給料だから、レッスンが少ないとすぐに辞めてしまう。だから次々と補充しなければならない。

オンライン英会話できちんとしたレッスンを受けたければ、「大手」とか「欧米人ネイティブも在籍」、「日本語を話す教員」という言葉につられず、一つ一つ当たって見て、試しにレッスンを受けて見て、先に述べたような「良い先生」をじっくり探すことが必要だろう。

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