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英会話教育の効果について:ネイティブなら発音は正しい?

前回発音の話をした。今回は...性格や意識という話を書きたかったのだが...その前に、ちょこっとだけ発音の話の追加。他の所でも書いたのだが、典型的な例なので。

もう15年以上昔かな、ある日本人女性の話を聞いて、考えてしまった。彼女は日本人の英語講師について学んでいたのだが、その先生の発音で納得できないことがあった。(その女性は2年くらいアメリカに住んでいた。簡単な英会話ができる程度) そこで、彼女は、アメリカに住んでいる自分の友人に、わざわざ国際電話して、「正しい」発音を確認した...とのこと。

さて、この話、どう思われるだろうか。この行動の裏には、「アメリカ人ならば、みな正しい発音で話す」という、日本人が持っている思い込みがある。

ここなんだよなぁ、問題は。「ネイティブ」だから、正しい言葉を正しく発音する...という考える。

で、この稿を呼んでおられるみなさんの「日本語」はどうですか。完全に標準語ですか。「標準語だ」と言い切れる人もいらっしゃるだろうが、使ってる単語は標準語だとしても、アクセントなどもアナウンサーの使っている発音と同じですか。 筆者は鹿児島出身だけど、関東に住んで40年になるから、ほとんど標準語になっている。ただ、未だにアクセントはおかしい。 「柿」と「牡蠣」、「箸」と「橋」の違いがまったく分からない。

だから、外国人に「橋」の正しい発音を教えてくれ...と言われたら...困る... 

(ま、日本語の標準語:東京の口語は、地方からの移住者が大勢混じっているために、アクセントなどもさまざまらしいけれどね。もちろん、アナウンサーは違う。きちんとした決まりがあって、きちんと訓練を受けている)

同様に、アメリカ人にもなまりはあるのだよ。有名なのが「テキサスなまり」、「東部なまり」などだ。これらのなまりは、日本で言う「方言」とは違う。アクセントや発音の仕方が違うんだ。特に、テキサスなまりに代表される「南部なまり」は、初めて聞くと、「これ、英語?」と思うくらいだそうだ。

とのこと...筆者はアメリカにそれほど詳しくないので、聞いた話やネットの上での信用できそうな話を元に書いている。なお、アメリカにも、「標準米語」General American(放送の英語)と言うのもある。

イギリスでもなまりはある。イギリスでは、アメリカよりも地方による発音の違いが大きい。こちらは筆者が直接に経験した。

イギリスの標準英語はBritish Englishだ。これは、王室の方々が使う。もちろんアナウンサーも使う。ところが、首都ロンドンには、労働者階級・庶民が広く使うコックニーというなまりがある。筆者が下宿した家のご主人、奥さんがそれだった。 

ロンドン生活の初めの頃、マダムに、学校に行くバスの番号を尋ねた。”What number ….?” その答え、「ナンバーアイト」...? ”Pardon?”、「アイト」..??

そしたら、マダムは、指を8本見せて、「アイト」...(筆者)”Aha, Number 8 (エイト)” ...そしたら、彼女にっこり笑って「イエス、アイト」

コックニーでは、「エイ」と言う発音が、「アイ」になる。May I ….?” が、「マイ アイ ...」となる。いや、最初は聞き取りづらかった。

同じ宿に、スコットランド出身の青年がいた。食事の時に話をしていると、しきりに「ブッ」、「ブッ」と言う。分からなかったので、聞き逃していた。で、ある日、はっと気づいた。これは ”but”だったのだよ。これが、スコットランドなまり。

「こんなのは例外!」ですか?

いえいえ、他にも、「オーストラリアなまり(コックニーに近い)」とか、「カナダなまり(あまりきつくないそうだ)」とか、「ニュージーランドなまり」とか....たくさんあるんですよ。そして、そういう方々がたくさんいらっしゃるんですよ。日本で英語を教えている先生の中にもね。

はい、英国人、米国人、オーストラリア人、カナダ人などの英語を、「ネイティブだから正しい」と言っていいでしょうかねぇ。

(なお、フィリピンの放送英語は標準米語に近い。母語ではない第二言語だから、フィリピン人英語教員は「正しい発音」に対する意識が高い。だから、フィリピン人教員の中には、英米圏のネイティブよりも発音が「きれい」な人が多いのではないかと思う。これは、筆者のえこひいき)

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