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英会話教育の効果について:上達する人のいる不思議

前回まで、英会話がなかなか上達しないと言う点について、さんざん述べてきた。ま、こういった話はたいてい嫌われる。否定的で希望がないからね。

その点、「この方法でみるみる英会話が上達」とか、「○○だけの英文で、英語は話せる」など、見るからに「おおっ、それはすごいやってみようか」と言う気分になる。(私はひねくれているので、そんな宣伝を見ると、『ま、うまい宣伝文句だよね』と冷ややかな目で...

そういう宣伝にのせられて、そんな教材を買い込んだり、一生懸命その方法でやって練習して...挫折してお金を損して...と言う人がどれくらいいるだろうか。(私も若い頃は、ちょこっとそういうことをやったことがある。だから、気持ちはよく分かる) 繰り返して言うけれど、そのやり方で英会話がぺらぺらになることはない。もしなるのなら、ASET などすぐに閉鎖して、私もその営業マンになって日本中を... (^-^;  

そういう話に乗りやすい人々は、英会話の入門レベル、初心者レベルの方が多い。早く英会話ができるようになりたい...けれどなかなか話せるようにならないと、常に不満があるからね。気持ちはよく分かる。短期間でどんどん英会話が上達したらなぁ...

ところがところが、短期で英会話がどんどん上達するということは絶対に無いかと言うと...それが時にあるんだな。一つ例を挙げよう。

その前に...読者の中で、たとえばインドなどに行ってヒンディー語を勉強して1年でそれをマスターしてくる自信のある人いますか。それも、片言ではなく、ほぼ自由にしゃべれるようになって帰ってくると言う自信のある人。 それまで、ヒンディー語なんか勉強したことの無い人が1年間インドで勉強するんです。

ま、たいていというか、ほとんど不可能な話なんだね。いや、ある程度は話せるようにはなるよ。日常生活には困らない程度にはね。さらに、日本とインドの違いについてなど簡単な説明くらいなら、まぁできるようになると思う。(筆者は、若い頃1年近くフランスで勉強したが、フランス語は、結局片言で終わった。だから、1年間外国で勉強することがどんなものかは良く分かる。フム…才能が無かったからかも知れない (^-^;

ところがところが、一人にいたんですな。一年でネイティブに近くまでその国の言葉が話せるようになった人が。これは、筆者が体験した実話。

筆者は、若い頃ある幼稚園で先生をしていた。その幼稚園の関連施設に英会話学校があって、アメリカから、いつも二人の学生教員が派遣されてきていて、教員をしていた。(今で言うワーキングホリデー)、その英会話学校、授業料は...当時にしても安かったね。筆者は職員割引でさらに安く...(笑)

その上達した人というのは、そこに派遣されてきた学生教員のこと。(結構きれいなお姉さんでした、はい。若かった私もちょっと心がほんわか...) 

一年が過ぎ、彼女らのワーキングホリデーが終わって米国に帰る前に、学校でお別れ会があった。その時、二人の学生教員さんはお別れの挨拶を日本語でしたのだ。二人の内の一人は、原稿を作って(多分、日本人受講生の知り合いに校正してもらって)それを見ながら、ま、何とか通じる日本語で話をした

で、そのきれいなお姉さん、何と原稿なし、即席で20分くらい、日本での思い出、アメリカとの比較など、実に鮮やかな日本語で話したんだ。全員、「おおおおおっ」と驚いたね。 1年間だよ、たった。それも、まったく初めての言葉なんだ。さらに、日本語は助詞(てにおは)の使い方が難しい言葉なんだ。それを、ほとんど間違いもしないでスラスラと話したんだ。

たまげたね。すごいもんだ。

その許員は、実は語学の天才だったらしいんだ。後で、英会話スクールの関係者から聞いたのだけれど、彼女は日本に来る前に、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、韓国語を自由に話すことでできたとのこと。で、日本語は6番目...何て違いなんだ。私なんぞ、第一言語の日本語でさえ、時に怪しいのに (^-^;

で、どんな勉強法かと言うと、聞いた言葉をそのまま暗記して覚える方法。「それおかしいよ、絶対」と、日本人が話していると「どう言う意味?」と聞いて、「ソレオカシイヨ、ソレオカシイヨ...と繰り返すんだって。これは、その英会話学校の受講生の日本人から聞いた話。

で、1年で日本語もぺらぺら。

このように、どんな方法でだって、どんどん上達する人がいるんだ。だから、ひたすら聞くだけの勉強法とか、集中○○日勉強法だって効果がある可能性はある。その例を挙げて「ほら、こんなに効果があったんです」と言うのは...間違っちゃいないのだが、例外を一般化しちゃいけないな。これって、良くあるまやかしの宣伝法だ。例外は、一般と異なる例であって、一般には当てはまらないのだから。つまり、その方法は、一般の人にはほとんど効果がないのだから。

今回挙げた例は、筆者が直接体験した例だけに、疑い深い筆者でも信じるしかない。一年で英語ぺらぺらという人もいるわけだ。どうして、そういう人たちはそうなったのだろう...「天才児の研究」と言うのもあるのだけど、実際にはほとんど分かっていない。 結局、「語学の天才」とか「脳機能の生理的特性」とか曖昧な話で終わる。

普通の才能の我々(特に私のように語学の才能のない人間は)は、ま、コツコツと長い間かけて脳の神経細胞の絡み合いが進んでいくのを待つしかない...と言うことだ。

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