ブログ

初歩の英会話指導で、ついつい難しい言葉を使う先生

英会話初心者の指導でなかなかみなさん気づかないことがある。それは、ネイティブや準ネイティブと言えるフィリピン人の先生が気づいていないのだ。

日本語で考えてみよう。次のような表現を日常的に使っていませんか。
「今日はどうだった?」、「それホント?」、「やったじゃん」...

問題は何か...

とてもよく使うので、日本人にとって(若い人には)まったく自然に聞こえる。よ~く分かる。いつも使っている...のだけれど、こんな文章って「外国人のための日本語のテキスト」とかに載っていると思いますか? まず載っていないだろう。あんまり日常的な言い回しなのでね。

外人向けの日本語の教科書には(実はちょこっとしか見たことがないのだけれど)「これは机です」、「あなたの名前は○○です」、「机の上に本があります」と言った程度だ。つまり、応用の利く一番基本的な表現だね。先に挙げたような日常で本当に良く使われる表現は、おそらく最後まで勉強しないと思う。 それは、外国人の彼ら、彼女らが日本に来て日本語で生活をするようになって初めて少しずつ覚えていく。

これが英語でも同じなんだな。英語の勉強を始めたときに最初に覚えるのは、”This is a pen.”とか、”I am a student.”と言った文章である。それから、だんだん複雑な文章を覚えていくのだけれど、先に挙げたような表現はかなり後になってからだ。

ところが...だ。フィリピン人の先生は日常的に英語を使っている。もっとも家庭や地域、友人たちとの日常生活では彼ら、彼女らはフィリピン語(タガログ語)で話しをしているのではあるが、公用語である英語は学校でも会社でも使うことが多い。したがって、先に挙げたような表現を使いこなしている。

たとえば、”Good job” 「いいじゃない」、「よくできました」と言う時に実によく使う。また”How are you?” 「どう? 元気?」という文の返事として、”I’m fine.”ではなく、”I’m doing great.” 「絶好調だよ」などという文も使う。

さて、英会話初心者にはこれが困るんです。”How are you?”の返事として”I’m fine.” しか知らない初心者に “I’m doing great.” … 「???… ”doing”って何だろう」とか、「”great”って言ったのかな。”great”なら、大きいとか偉大な...だっけ。とすると自分が大きいとか言ってるのかな…???」など、とんちんかんな理解をしてしまう。

ASET School の教員にはこのことは厳しく指導してある。つまり、何気なく使っている日常表現を初心者は理解出来ないということを指導している。

ところが、それでも問題が起きる。それは、何が慣用句で、どういう言葉が初心者に分からないか、日常的に英語を使っている彼らには分からないのだ。だから、ついつい使ってしまうのだ。

すると...英会話初心者にはまったく分からないので...「え、何て言ったんだろう」と混乱して、次いで「やっぱ英語は難しい...」となって、最後には、「自分には英会話は無理だ」と無力感を持ってしまう。

だから、初心者英会話を指導するには、かなりの経験を必要とする。あるいは、事前に相当研修して、この点を徹底的に教え、理解してもらうか(それもなかなか難しいのですがね。日本語と英語を良く知っている人でないと、この辺りをうまく説明できない)しかない。

「初心者英会話」とは一口で言っても、なかなか難しいのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

体験レッスン開講中

さっそく試してみる

お問い合わせ

無料体験レッスンやご不明な点など、お気軽にお問い合わせください!

ページ上部へ戻る