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少し難しい話 1:グラマティカルアプローチとは

さてさて、文法について、英会話の指導における有効性を述べてきた。ここで、それを少し詳しく解説しよう。難しい話になるので、「そんな話はやだよ、眠くなる」と言う方は、この辺りは読み飛ばして下さい。

まず、グラマティカルアプローチから。これは、「古い」とされる英語教授法(教え方)で、「言語を形式をもったシステムと捉え、それを全体として教える」方法である。フム、まず、こここからして難しい。

さらに詳しく言えば、これは、「構造主義言語学」と呼ばれる理論に基づく方法であり、言葉の持つ「音韻」、「形態」、「統語」、「語彙」の四つの側面を統合して教え、言語を理解させようとするものだ。

ウム、難しいね。要するに、それぞれの英単語には、スペルと発音があり、それをつなぎ合わせる仕組みがある。たくさんの単語のスペルや音を覚え、そのつなぎ合わせる仕組みを覚えれば、英語は理解できる。 そーだそーだ、そー教えよう、と言うのがこのグラマティカルアプローチだ。

おお、これは、日本の学校でやっている方法ではないか。
そうなんです。この指導法に基づいて学校では英語の指導をしているのです。(もっとも、最近の中学校の教科書でみる限りかなりコミュニカティヴ・アプローチ的になっては来ているようだ...が、受験英語のためには...結局文法を重視せざるを得ない)

実は、筆者の考えはこの考え方に近いのだ。というか、まんまである、基本的なアイディアは。

では、筆者がなぜ学校英語をあまり評価しないか...それは、学校でのこの指導が、「コミュニケーション」能力の基礎を育てることではなく、単語や文の知識そのものを重視し、どれくらい正確にそれを覚え、理解しているか...に焦点を当ててしまっているからである。

それが役立たないとは言わない。英語のパンフレットくらいなら、英語の辞書を使って何とか意味が分かる日本人は多いと思う。これは、学校教育の効果なんだから。

元に戻る。筆者がこの考え方を採用する理由は、日本人学習者の置かれている状況にある。次回述べるが、有効とされ、1970年代から盛んになった指導法「コミュニカテイブ アプローチ」は、日本人の置かれている状況では、十分な効果を上げることができない...と考えているからだ。特に初心者の英会話指導については効率的では無い。それについては次回詳しく述べる。

ともあれ、初心者の指導においては、特に、日本における初心者の指導においてはグラマティカルアプローチが有効だ。

ただし、ここで強調しておきたいことは、筆者の実践している方法は、グラマティカルアプローチをそのまま学校でのお勉強のように取り上げるのではない、と言うことだ。

文法を基礎においてコミュニケーション能力を育てる。これが重要な点なのだ。

残念なことに(学問的にはね)、これは、筆者のまったく独創的な考え方ではない。すでに、1970年代に始まるコミュニカティブ アプローチによる指導法の発展の中で、類似したものは取り上げられいるようだ。(その文献を読んでいるわけでは無く、他の関連文献からの推定なので、断定できない)

ともあれ、このグラマティカル アプローチでどのようにコミュニケーション能力を育てるか。この辺りは、まだまだ工夫の余地があるが、具体的には、筆者の運営するオンライン英会話スクールの教材に実現されている。(正直のところ、まだまだ未熟な教材なので、恥ずかしいのだが)

では、次回は、コミュニカティブ アプローチの話。

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