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初心者、中学生指導の困難 (1) 教員の難しい言葉

日本的な英会話初心者は、英語の知識はそこそこあるけれど、英会話はまったくできない...と言う不思議な初心者だ。このような初心者の指導は難しい。何しろ、フィリピン人教員で日本語が話せるものはほとんどいないのだから。英会話ができない日本人に日本語で説明することができない。

それに加えて、幼児の頃から英語を勉強してきて、今でも日常的に英語を使っている彼らは英語のさまざまな表現に慣れているので、日本人にはとっても理解が難しい英語をさっと使ってしまう。そして、それがなぜ分からないのかが分からない...ああ、ややこしい。

筆者も一度、新規採用教員に尋ねたことがある。「どう、うちのスクールは。働いていてどう思う」とね。そしたら、彼女はさらっと”So far so good.”と言ったのだよ。読んでおられる方、分かりますか? “so far”は、「今のところは」という意味。ま、これは良い。

問題は”so good.”。これは、「とっても良いです」という意味ではないんです。「まあまあですね」という意味なんです...筆者ものその時は分からなくて...後で辞書を調べた。 (^-^;

彼女らには、普段いつも使っている「易しい」表現を日本人は知らないことが良くあるのだ。

こんな訳だから、オンライン英会話で初心者や中学生の指導は極めて難しい。

この点は、実はオンライン英会話スクールにとって、極めて困る問題なのだ。受講希望者の中には、どうしても英会話初心者や中学生が混じる。そういう人たちに、「当スクールでは、初心者や中学生は指導していません」とは言えない。

では、どうすれば良いか。

一部のまともなスクールでは、その対策をいろいろと練っている。多いのは、初心者向けの易しい教材を作り、それを決まったやり方で指導する方法だ。つまり、指導をルーチン化してしまう。説明はテキストに書いてあるので、教員は説明の必要はない。決まった文を順に読んで、それについて、決まった質問をし、決まった単語を入れ替える練習をし... とやるわけだ。

こういったレッスンだったら、初級者でもついて行けるので良いけれど、正直、単調になりやすいので楽しくない。教員だって決まった内容を決まったやり方でやるだけのレッスンはつまらない。

そこで、飽きてきた先生は、「これくらいなら分かるだろう」と、ごく簡単な質問をしたりする。たとえば、

Have you had dinner already?

うん、どうです。易しいでしょう?   ...かな?

この文章は、「現在完了形」というやつで、「もう、~した?」という時に使う表現で、よく使われる。

ところが、この「現在完了形」というのは、ほとんどの人が経験あると思うけれど、日本人にはなかなか手強い文の形なのだ。筆者も、ここで大いに混乱したことがある。

筆者が中学3年生になったばかりの頃、”Spring has come.”と言う、未だに記憶に残っている文を勉強した。日本語の訳は、「春が来た」...だ。「ん? 『春が来た』なら、『ーた』が付いているから過去形じゃないの。つまり、”Spring came.” なんじゃないか」と考えたのだ。それに、”come”は「来る」だから、まあ分かるけれど、”has”は、「持っている」じゃなかったっけ。

と言うわけで、「???」で始まったのだ。だんだん、慣れて何とか理解できるようになったけれど、かなり長い間、過去形との区別に悩んだ記憶がある。

おっと、脱線した。で、さっきの文、”Have you had ….” この段階で初心者は分からなくなる。「”had”って、何だったっけ... 確か “have” の過去形じゃなかったっけ。だったら、最初の”Have”はなんだろう…」...Oh, my …. ちんぷんかんぷん...(^-^;

これ、本当に苦労するんだよなぁ。研修担当者としては(当スクールの教員は、私が研修をやっているので)

いくら「この表現は難しいんだよ」「日本人の初心者に使っちゃだめだよ」と、日本の中学校の教科書を見せながら説明しても、英語が堪能なフィリピン人の先生は、なかなか納得してくれない。

その他にも、”Good job.” (良く出来ました)だの “so-far” (今のところは)だの、しまいには、”Take it easy.” (気楽にやろうよ)など、学校英語で習わなかった表現をフィリピン人の先生は平気で使う。

これでは、初心者はたまらない。「あー、やっぱ英語は難しい」とあきらめてしまう。

これは、かなり念入りに研修したけれど、なかなか改善が難しい。当スクールの場合も、一部教員は国立フィリピン大学ディリリマン校(フィリピンNo.1の有名大学)出身だ。その優秀な教員が、長い間筆者の研修を受けてきたにも関わらず、ついうっかり、日本人の初心者には難しい言葉を使ってしまうのだ。

うーんだねぇ。ことほど左様に、オンライン英会話スクールで初心者や中学生を指導するのは難しいのだよ。

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