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フィリピンとオンライン英会話:とりあえず最終回

フィリピンにおける英会話事業について、フィリピン人教員の研修など、具体的なことも交えていろいろ書いてきた。

結論から言うと、「フィリピン人教員のマネジメント、育成は難しいなぁ」と言うことだ。

ま、これは何もフィリピン人に限ったことではない。日本でも同様だ。新人を育てるのはなかなか難しい。ここでは、主にASET School のやり方を書いてきたのだが、この中にフィリピン独自のやり方というのはあまりない。敢えて違う点を取り上げれば、日本よりも「賞罰」をはっきりさせること、プライドを尊重することくらいかな。それと忍耐心が日本人よりも低いので(日本人の忍耐心は、「おしん」と言う名作ドラマにも良く表れている)、その辺りを念頭において指導するくらいかな。

人を育てることと言うのは、別な言葉で言えば「教育」ということで、筆者の専門とするところだ。そういうわけで、ここで、人を育てることの難しさを、オンライン英会話教員の指導の例を挙げながらまとめ、このスレッドの終わりにしよう。

人を育てることの困難

まず第一は個人差だ。人は、それぞれ異なっている。そんなことは当たり前なのだが...このことは教育においては常に念頭において置かなければならない。
 能力の個人差: 他の人の心の動きに敏感・鈍感、その分野の知識、理解力、表現力、注意力などなど
 欲求,動機付けの個人差: その分野についての関心、意欲、努力などなど
 人との関わり方における個人差: つきあいの良さ、リーダーシップ、優しさ、思いやりなどなと

こんなにさまざまな分野、領域で人は違っているんだね。だから、説明して、注意して、褒めて、叱って...それがどれくらい効果があるかは、上に述べたさまざまな要因の組み合わせによって変わってくる。理解力が低い場合には、説明してもなかなか分かってもらえないし、注意力が低ければ「生徒さんの間違いを見逃さないで」と厳しく言っても、なかなか気づかない意欲が低ければすぐにあきらめて辞めていくし、能力があって意欲があっても、生徒さんの欠点ばかり取り上げるタイプや指導が厳し過ぎるタイプは、生徒さんには好かれない...

と言うわけで、徹底して研修しても(教育しても)、なかなかこちらの希望に沿った、あるいは目的に沿った教員を育てることができない。

2) 時間、経験量
 その分野の経験量: まったく経験がない場合は、生徒さんの気持ちを読むのも下手だし、状況に応じた指導をすることもなかなかできない。
 経験した内容: コールセンター業務などで英語のトレーニングを受け発音が上手であり、対人業務をしていても...オンライン英会話の教員としてはすぐには使えない。

このスレッドでは、フィリピン人教員の教育・研修の難しさを述べてきた。日本人との違いなども考えてきた。結論、フィリピン人教員の育成は難しいということだ。ただし、日本とフィリピンでは、人間関係のあり方が違う、仕事に対する考え方が違うなど、日本とは様々な面で違うわけだから、フィリピン人がワーカーとしてだめだと言っているのでは決してない。この点は強調しておきたい。同時に、日本でも、人を育てることは難しいと言うことも付け加えておく。

ただ、フィリピンで事業をやると、日本人との違いから「フィリピン人は...」と、つい言ってしまうのだ。フィリピンにはフィリピンの考え方、仕事のやり方があるわけで、その辺りを踏まえた上でマネジメントしていくしかないのだ。

ま、他にもいろいろあるが、日本とは異なる文化の中で、日本人向けの日本的なサービスを提供する企業として、望ましいワーカーを育て上げることは簡単ではないことは分かってもらえたと思う。

少しでも良い人材をそろえ、少しでも良い研修システムを作り上げ、良い指導ができるスクールに育て上げたいと願っている。

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