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オンラインスクールは、学校教育への導入が困難だ

オンライン英会話を日本の学校に持ち込もうとした。でも、失敗した...という筆者の経験。なぜ失敗したのか...いろいろな理由がある。

何よりも、教材が無かった。その当時のオンライン英会話スクールでは、それぞれの教員が自分で準備した文や写真などを見せて「自由会話」するだけなんだ。これでは学校教育には役立たない。(2016年現在、市販の英会話教材を使う、あるいは自前の教材を作る会社は増えてきた)

学校教育には、指導する科目によってカリキュラムというのが作られる。つまり指導プログラムだ。全部で何回授業を行う。目標は○○、内容はxxなどのきっちり計画して各授業を組み立てる。そして、それに従って教員は学生を指導し目標達成の努力をする。学校教育に40年近くつきあってきたので、どんなに学校教育がきちんとしているかよく知っている。その目で見れば、オンライン英会話は、まったく話にならない。

次に、教員の訓練という点がある。オンライン英会話の教員は特に訓練を受けずに教員として教えている。いや、訓練すれば良いというものではない。人に教えるという行為は、かなりその人の「生得的能力」に依存する。訓練を積めば誰でも良い教員になるわけではない。逆に訓練を受けなくとも経験を積んでいる内に極めて優秀な教員になる人もいる。

しかし、教員としてきちんと訓練を受けると、少なくとも最低限の知識と指導の技術は身につく。だから、教えるにしても「楽しくてよく分かる」授業はできないかも知れないが(これは、その教員のキャラクターによる)、少なくとも何とかまともなレッスンはできる。

その意味でも今のオンライン英会話スクールを学校に紹介することは無理だった。

そして、最後に「偏見の壁」があった。

日本人には(日本人に限らないけれど)外人に対する偏見がある。おおむね、西洋人には好意的な偏見、途上国の人に対しては否定的な偏見を持っている。英語に関して言えば、「アメリカ、イギリスの人が話す英語は正しくて発音も良い」、「途上国の人の話す英語は間違っていて発音も良くない」...と、まあこんな考え方である。

ま、仕方ないね。筆者は途上国の人々とのつきあいは多い。だから、「西洋人」「アフリカ人」「アジア人」と一口に言っても1人1人違うということを良く知っている。だから、フィリピン人であっても発音の良い教員を使えば良い英語教育ができると考えている。しかし、日本人はそんなに外国人を知っている人は少ない。だから、世間で言われていることを信じる、あるいは、極めて単純に先進国・途上国という区別で「途上国は何でもかんでも遅れている」と考える。

ともあれ、残念ながら、かなりの人々が「先生がフィリピン人? じゃ、発音はあまり良くないでしょうね」と、あっさり切り捨ててしまう。

上のような状況では学校教育に導入するなんてとても無理だ。残念だがね。すごく画期的な英会話指導法であるし、有効なんだからね。

で、じゃ実際にやってみよう、そして、有効であることを証明してやろう...と始めたのがASET Schoolだったわけだ。

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