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ついでに、もう一回寄り道: スイスでの苦い経験

フィリピンも含めた新興国や途上国では、時間や仕事内容がルーズだと、あちこちで書いた。これは、筆者に限らず、そういう国々で働く人が口を揃えて言うことだから、あまり間違いはないだろう。

では、なぜ新興国や途上国の人々がルーズになるか、今回はその点を考えておこう。ただし、その前に留意して置かなければならないことがある。一つは、新興国や途上国でも、時間をきちんと守る人はいるということ。 同時に日本にも時間にルーズな人はいるということ。それは間違いない。だから、「ルーズな人が多いか少ないか」という点で比較しなければならない。そうすると...新興国、途上国は、日本など先進国よりも確かにルーズだと言えるだろう。

もう一つ、先進国、とりわけ日本やドイツなどが世界でもっとも時間に厳密な国だということ。日本の電車の時刻の正確なこと。3分でも遅れようならば、「遅延」としてお詫びの放送が流れる。この時間の正確さはドイツなども同様で、筆者も、待ち合わせの時間の勘違いで、危うく友人を一人失いかけたという苦い経験を持つ。結局、双方の理解の違いということが分かり、仲直りしたけれど...その時の会話。

(友人に会うために、フランスのパリからスイスのチューリッヒに旅した時、チューリッヒ駅についても友人のヨールグ(Jorg)が来ていない...仕方ないから公衆電話で..)

「もしもし、ヨールグ? ツヨシだけど、今、チューリッヒ駅だ。君がいないので、待っているんだけれど」...そしたら~

「ツヨシ? 君、何時についた?」
「約束通り、3時にはチューリッヒ駅にいたよ」
「嘘だ。僕は君を確実にキャッチできるよう、友人を何人か連れて、写真を持たせて待っていたけれど、君はいなかった。君は約束を破った。だから、もう友人ではない」
「待て、待て、僕は、間違いなく3時にチューリッヒ駅にいた。とにかく、説明するから君の家に行かせてくれ」...

その後、何とか自力で彼の家のあるフローエンフェルトと言う、めちゃ田舎の無人駅にたどり着いた(ヨールグの奴、もうチューリッヒに迎えに来ないんだよなぁ)。さすがに彼は駅まで車で来てくれて、彼の家に連れていってくれた。着いたら、テーブルに座らせ、コーヒーも何も出さずに、「ツヨシ、説明しろ」だ。 

フランスからスイスに4月の頭に旅行したことのある人は分かると思うけれど、この時期、ヨーロッパはほとんどの国が夏時間に切り替わる。で、スイスは他の国と異なり、夏時間を採用していない。だから、4月1日で、フランスとスイスは1時間「時差」ができる。これが、行き違いの原因。

これを必死に説明したら、ヨールグはじっと電車の時刻表を見つめていたが、「ハハ~ン、サマータイム!」と大きくうなずいて、納得。で、にゃっと笑って、「ツヨシ、君は友人だ」と手を出して...握手...

嘘みたいだが実話。30年以上経った今では彼との連絡も途絶えたが、上の記憶は鮮明に残っている。

おっと、ついつい脱線の脱線をしてしまった。

ことほど左様に、日本人とかドイツ人(筆者の友人ヨールグは、ドイツ語圏スイス人)は、時間に厳しい。で、こういう国の人間から見ると...新興国や途上国の時間の曖昧さは「ルーズ」と写るんだ。

そうそう、筆者が滞在した30年前は、イギリスの交通(特に、あの赤い二階建てのバス:double decker)は、すさまじくルーズだったね。20分おきに来る...と時刻表に書いてあるバスが、1時間に1回、3台並んで来たことがある。確かに1時間=60分を3台で割れば、1台20分になるけど... (^ ^;

作り話ではない本当の話。日本とドイツが特別なんだろうな。イギリスなど、他のヨーロッパの国はもう少し緩いもの。

こんなこともあった。クリスマスも近い、12月初めの頃かな。おなじロンドン郊外での話。 バス停で待っていた。例のごとくバスが時間通りには来ない。10分待ち、15分待ち...来ない...雪が降る寒い夕方だった。

とうとうたまりかねて、同じように並んでバスを待っていた60位の老紳士に尋ねた。
「バスは、いつ来るんでしょうか」...紳士は肩をすくめて言いました。
「さあね。クリスマスまでにはくるだろう」...イギリス人特有のブラックユーモア... (^ ^;

さらに脱線... 今日は、電車は来ないな。こんなに脱線すれば... (^ ^;

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