ブログ

初心者英会話での「役立つ表現」勉強法の限界:忘れる

役立つ表現は、確かに役立つ。その文をそのまま使える、あるいはその文を少し変形させることで、応用も利く。

ただし、そういった文をどんどん覚えていっても、文を作る決まりの理解はなかなか進まない。
それはそうだ。役立つ文型というのは、その場面にぴったりの言い方、または、その場面にふさわしい言い方なのだから、「一般的」な文の決まりを一部変形している場合が多い。そのために、そういった文から一般的な決まりを理解することは難しい。

それだけではない。役立つ文型を次々と覚えていく学習法には、極めて重大な問題がある。それは、「忘れる」と言うことだ。

特定の場面で使う文型というのは、「丸暗記」に近いところがある。なぜ、そんな文型になるかは別として、「暗記して使ってみましょう」ということになりやすい。

この丸暗記がくせ者なのだ。これは、心理学で言うところの「条件付け」的な学習だ。と言うと難しく聞こえるから具体例を挙げよう。

誰でも校中学、高校時代に歴史の勉強をしたことがあると思う。その時に出てくる年号はどうやって覚ただろうか。

語呂合わせで覚えた人も多いだろうが、口の中で何回も唱えて覚えた人も多いだろう。たとえば、明治維新は1868年であるが、これを覚えるのに、「明治維新-1868、明治維新-1868、明治維新-1868...」と唱えて覚えるわけだ。

これは条件付けと呼ばれる学習法だ。「明治維新」という言葉と、「1868年」という言葉をくっつけ、「明治維新」という言葉で「1868年」と言う言葉が頭にわいてくるようにする。

で、この方法は学校教育で広く用いられている。漢字の学習しかり、かけ算九九しかり...我々もたくさんやってきた。

この学習が有効で、実際に役立つことは否定しない。この学習をしないと我々日本人は漢字も書けないし、算数の基本的な計算もできない。その点では、この各週は重要だ。

ただし、だ。 この学習法には大きな欠陥がある。それは、「消去」という現象だ。つまり、いったん条件付けが形成されても、その条件付けを、時々でも繰り返して練習しないと、自然に条件付けはによって形成された、言葉のつながりは弱くなっていき、切れてしまうのだ。

これは、すべての人が経験していることだ。つまり、学校で一生懸命練習し覚えたはずの知識が、学校を出てしばらくすると忘れてしまう。

早い話、あなた、聖徳太子が十七条憲法を発布したのは何年か分かりますか? あるいは、日清戦争が終結したのは何年か分かりますか? 

ほとんどの方が覚えていないと思う。中学校や高等学校で、試験前にあんなに一生懸命覚えたのに、だ。

これが、条件付け学習の限界、そして、「次々の役立つ英文を覚える」勉強法の限界と言うことなのだ。と同時に、初心者がこの勉強方で学習した場合、やたらに時間がかかることを示している。

そこに、決まりを覚える学習の有用性がある...と、それは次回。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

体験レッスン開講中

さっそく試してみる

お問い合わせ

無料体験レッスンやご不明な点など、お気軽にお問い合わせください!

ページ上部へ戻る